令和5年度5月時点の国や東京都からもらえる補助金を簡単にまとめました。
補助金の存在を知っておくだけで、お得に賢くリフォームをする事ができます。
できる限り、簡単に分りやすく解説していきますので、参考にして貰えると嬉しいです^^
どんな工事で補助金が貰えるのか知りたい
補助金がいくら出るのか知りたい
申請手続きはめんどくさくないか?
国や東京都、各自治体から貰える補助金は、結構たくさんあります。
現在ある補助金を全て解説しようとすると、多すぎて説明しきれない為、少額のものや、あまりお得感の無いものは今回は割愛させて頂きます。※新築時の補助金についても省略
リフォーム時に、絶対に申請するべき重要で金額の大きい補助金に厳選して解説していきますので参考にして見てください。
せっかく貰える補助金や助成金を上手に利用して、賢くリフォームしていきましょう。
リフォーム業界で10年以上、現役リフォーム営業マン、施工管理も一貫して行う
所持資格:二級建築士、二級建築施工管理技士、石綿管理主任者
33歳の時に、大手リフォーム会社に転職成功
補助金が貰えるリフォーム工事一覧
補助金や助成金というのは、予算が無くなり次第終了します。早い者勝ちなんです。
検討中の方は、お得に住宅をリフォームする為に補助金を活用してリフォームしていきましょう。
補助金額の大きい順に上から紹介していきます。
高断熱窓へのリフォーム(最大230万円)
高断熱まどの補助金はとにかくややこしく複雑です。
しかし、施主様が全てを把握する必要はありません。
これだけ覚えておけば大丈夫です。めんどうな申請などは全て業者さんへ任せちゃいましょう。
掃出し窓ひとつのリフォームでだいたい15万円~20万円はかかります。それの半分補助金がでるイメージと思ってください。
高断熱窓にリフォームする場合使える補助金はこれだけあります。
- 国の補助金、最大230万円
- 東京都の補助金、最大140万円
しかも、この補助金は併用可能です。
補助金を併用する場合、東京都の補助金だけ減額制限があります。
「東京都の補助金と併用する他の補助金(例えば国の補助金)の合算が、対象経費の2/3を超えた場合は、東京都の補助金額を減額する」
東京都の補助金申請は一番最後にするのが、良さそうですね。
また、断熱窓のリフォームを行う場合は、次の注意点にも気を付けてください。
- 事前申請ができない
- 商品の供給が追いついていない
- 補助金額は併用したとしても、50%前後が限界値
結局のところこれだけ補助金が出てたとしても、半分の自己負担は発生します。
もともと、【窓リフォームを考えていた方】や、【窓の結露が気になる方】【断熱性能を上げたいと思っている方】には、良い機会ではありますが、
補助金がたくさん出るからと言って無理にリフォームする必要はありません。
商品の生産じたいが追いついてい事と、事前申請ができない事もあり、
工事の時には既に補助金終了していた。
なんて事も、十分にありえます。
補助金を出す側も、事前申請可能にするとか、対策をもっと考えて欲しいですね。
蓄電池システム(補助金額95万円~120万円)
蓄電池をリフォームで導入した場合、補助金は最大で120万円出ます。
しかし、残念ながらこの補助金は東京都に限ります。
また、こどもエコ住まい事業も対象になるので、64,000円の補助金は東京都以外でも貰えます。
※こどもエコと東京都の補助金の併用は不可。
東京都にお住まいで蓄電池を設置したい方は大チャンスです。
蓄電池とは、家庭用に作られた大きい電気を貯めておくタンクの事です。
スマホのモバイルバッテリーありますよね?あれの超デカいバージョンみたいな感じです。
太陽光パネルで発電した電力や、深夜帯の電気の安い時間に電気を買って、蓄電池に貯めておく事により、電気を自給自足できたり、停電時など蓄電池に電気を使う事によって停電をしのぐ事が出来ます。
電気料金が高騰してる現在、注目されている商品です。
太陽光パネルと相性が良いです。
太陽光パネルで発電した電気を蓄電池に貯めて使用する事によって、使い方次第では電気を完全に自給自足でき、
どんなに電気料金が高騰しても、そんなに心配せずに生活する事ができます。
これが蓄電池の一番のメリットでしょう。
蓄電池の工事費の目安は200万円です。その約半分を助成金でまかなう事ができます。
つまり自己負担は約100万円となります。
V2Hの設置(補助金額50万円~100万円)
この補助金が使える方はかなり限定されてしまいますが、
V2Hの導入に大量の補助金がでています。
「クルマ(Vehicle)から家(Home)へ」を意味するこの言葉は、電気自動車に蓄えられた電力を、家庭用に有効活用する考え方のこと。
次の条件を満たす方は検討してみては如何でしょうか。
- 戸建住宅にお住まいの方
- 自宅に駐車場があり電気自動車をご利用の方
- 太陽光パネルと相性が良い
電気自動車にはあまり詳しくないのですが、車種も限定されるみたいです。
更にこの補助金の最大のメリットは、
【太陽光、V2H、電気自動車】が揃う場合、なんと100万円全額補助金で工事可能という事です。
V2Hの工事店のサイトで消費税だけで工事出来ます!と謳っている業者さんもあるくらいです。
かなり限定された補助金ではありますが、工事費全額補助金でまかなえる事もあるとんでもない補助金です。
太陽光発電(補助金額15万円~45万円)
今回紹介する中で一番オススメなのがこの太陽光発電の工事に使える補助金です。
東京都の新築時に設置の義務化で一躍注目されている太陽光パネル。
リフォームの場合でも補助金がたくさん出ています。
特にこの太陽光パネルの設置は、蓄電池と合わせて大量の補助金を使う事ができます。
太陽光パネルの量によって補助金の金額が定められています。
補助項目 | 補助率 | 補助金額・上限 |
太陽光発電設備の設置 | 一律 | 3kw以下の場合、15万円/kw(上限45万円) 3kw超える場合、10万円/kw |
陸屋根住宅限定の上補助補助 防水工事 架台設置 | 100% | 防水工事、18万円/kw 架台設置、集合住宅:20万円/kw 戸建住宅:10万円/kw |
機能性PVへの上乗せ補助 | 100% | 5万円/kw又は2万円/kw |
パワーコンディショナーの更新 | 50% | 10万円/台 |
太陽光パネル設置の場合は、ほとんど上限の45万円貰う事ができます。更に陸屋根設置の場合は更に補助金がでます。機能性PVとは最新式新機能の付いたパネルの事です。
陸屋根設置の太陽光パネルとはこんな感じです。
架台の設置や防水工事についてもほぼ上限金額で、補助が出ると思っても大丈夫です。
陸屋根の太陽光の対象者は少ないとは思いますが、陸屋根の住宅にお住まいの方は是非検討してみては如何でしょうか?
また、パワーコンディショナーの交換でも補助金がでます。
ご自宅の太陽光の発電量が少なくなったなんて方は、是非パワコンの交換をオススメします。
外壁・床等への断熱材の設置(補助金額24万円)
外壁や床などに断熱材を敷き込む工事についても、上限が24万円で補助金がでています。
しかし、補助率は1/3なので、
もともと断熱リフォームを考えている方が、おまけに使える補助金くらいの感覚で覚えておいてください。
しかも、この断熱材ですが、結構いっぱい入れないと対象になりません。
なので、もともと断熱材が入っていない壁や床に断熱材を敷き込む工事にのみ補助金が適用となります。
外壁などにカバー工法で、金属サイディングを上張りしたり、床を断熱材を入れて上張りしたりする時は断熱材の量が足りずに補助金対象とならないケースがほとんどです。
こちらの補助金は、こんな方にオススメといえます。
お部屋が寒くてたまらないわ。暖房ガンガンつけてるけど全然お部屋が暖まらないの。
もう昔に建てた家じゃから、すきま風もビュービューだし、断熱材なんてものは一切はいっとらんのじゃ。
日々の暮しでストレスを感じるくらい断熱効果が低いお家は、断熱リフォームを考えてみても良いかもしれません。
高断熱ドアへリフォーム(補助金額16万円)
断熱ドアリフォームも、補助金対象になっています。
ただ、最大で1/3補助金を使って工事ができます。玄関ドアのリフォームは思っている以上に高額です。
玄関ドアのリフォームの目安は50~70万円くらいです。補助金もほぼ上限まで出ると思って良いでしょう。
しかし、断熱窓と同じように商品の生産が追いついていなく、
発注から工事まで時間がかかる事と、事前申請ができないことから、実際の工事になっても、補助金が出ないケースも考えられます。
エコ住宅設備の設置(最大30~60万円)
こどもエコすまい住宅事業という制度ですね。
下の表に該当するエコ商品を購入した場合、補助金対象です。
補助金の中で唯一、下限値(5万円)が定められており、5万円を超えていないと補助金が出ません。
上限値はほとんどの場合、30万円です。
対象商品 | 補助金額 |
ビルトインコンロ(オート調理機能付き) | 14,000円 |
掃除しやすいレンジフード | 11,000円 |
ビルトイン食洗機 | 21,000円 |
浴室乾燥暖房機 | 21,000円 |
掃除しやすいトイレ | 20,000円 |
高断熱浴槽 | 27,000円 |
節湯水栓 | 5,000円 |
段差の解消 | 6,000円 |
手すり設置 | 5,000円 |
廊下幅の拡張 | 28,000円 |
高効率給湯器 | 27,000円 |
空気清浄・換気機能付きエアコン | 25,000円 |
蓄電池 | 64,000円 |
かなりたくさんの補助金対象商品があります。
水回りを中心とした。フルリノベなどでかなりの金額が期待できます。
実際にキッチン、浴室をリフォームして10万円以上の補助金が出るお客様もいらっしゃいました。
こどもエコは、他の補助金と併用ができません。
ひとつひとつの金額は小さいですが、水回りをまとめてリフォームしたい方などにはオススメの補助金です。
2023年6月現在、予算ままだ40%に到達したところです。
まだチャンスはあるので、検討されている方はお早めに。
エコキュート(補助金額5万円~22万円)
エコキュートには、東京都から5万円の補助金が出ています。
また、エコキュートも太陽光発電と相性が良く、太陽光発電と併用する場合は22万円に補助金が跳ね上がります。
給湯設備で補助金が大きいのは、
太陽光ありの場合はエコキュート、なしの場合はエネファームといった所でしょうか。
エネファーム(補助金額15万円)
エネファームでは、15万円の補助金がもらえます。
しかし設置や交換には150~200万円が相場となっており、高額にになるため、慎重に検討した方が良さそうです。
災害時の非常電源が付いて、
ガスを多く使う方にメリットが出やすい仕組みになっています。
採用する場合は、ご自宅のガス使用量を業者さんに伝えてきちんとシュミレーションしてメリットが出るかどうか検討する必要があります。
補助金目当てで、購入するような商品ではありませんが、温水式床暖房や、温水式バス乾燥機を使っていて、ガスを多く使用する方は検討してみても良いかもしれませんね。
まとめ
如何でしたでしょうか。
2023年6月現在、お得な補助金をまとめてみました。国や各自治体が力を入れている部分がなんとなく見えてきたのではないでしょうか?
とくに、【太陽光発電】【蓄電池】【V2H】など電力を自給自足する、カーボンニュートラルに繋がるようなリフォームに対して補助金をたくさん出しています。
細かい変更はあっても、今後もこの流れは変らないでしょう。
温室効果ガスの排出を全体としてゼロとするというものです。 排出せざるをえなかった分については同じ量を「吸収」または「除去」することで、差し引きゼロを目指します。 2020年10月、菅元総理は所信表明演説において2050年までに「カーボンニュートラル」を目指すことを宣言しました。
電気料金もどんどん値上がりしている中、
電気を自給自足できれば光熱費に対しての心配ごとがひとつなくなります。
もう少し導入金額が安くなればいいのにな。と思いますが、国や各自治体も補助金で支援してくれています。
基本的には、補助金の申請手続きなどは、業者さんが全てやってくれます。
補助金を上手に活用して、お得に賢くリフォームしていきたいですね。優良リフォーム会社紹介サイトを経由する事によって、工事金額をもっと安くする事ができます。
業者さんがまだ決まっていない。良いリフォーム業者さんをみつけるコツなど知りたい方は、
こちらの記事も参考にしてみて下さい。
最後までお読み頂きありがとうございました!それではまた~。