IHコンロとガスコンロ、結局、どちらがお得なのか?一度は考えた事があるかと思います。
答えは、【コスパならガスコンロ】【安全性と清掃性ならIHコンロ】です。
どちらも、料理の仕上がりに差はほとんどありませんでした。
リフォーム専門家である僕が、どういう人がIHコンロ・ガスコンロを選ぶべきなのか?
詳しく解説していきます。
IHコンロとガスコンロどちらの光熱費が安いか知りたい人
IHコンロとガスコンロどちらがお料理が美味しくできるか知りたい人
交換工事も含めてどちらがお得か知りたい人
それぞれのメリット・デメリットを知りたい人
IHコンロとガスコンロのメリットデメリットだけではなく
どんな人がIHを使うべきか?ガスを使うべきか?それぞれ詳しく解説していきます。
最終的にどちらが自分に合っているのか総合的に判断できるようになります。
是非参考にしてみて下さい^^
リフォーム業界で10年以上、営業、施工管理の仕事を経験
所持資格:二級建築士、二級建築施工管理技士、石綿管理主任者
33歳の時に、大手リフォーム会社(ホワイト企業)に転職成功 (年収500万円~600万円)
どっちが美味しい料理ができる?
まず大前提として、どちらが美味しい料理を作る事ができるでしょうか?
答えは、【どちらも同じ】です。
低グレードから、上位グレードまで、ガスコンロ、IHコンロを比較してみて
IHコンロの上位グレードを選んだ場合のみ、ガスコンロで調理した時と同じくらいの美味しさを再現できる。
という結論に至りました。
それぞれ食材を加熱する仕組みと理由を解説していきます。
IHコンロの仕組みと特徴
●IHの仕組み
IHとは電磁誘導加熱(Induction Heating)のことです。トットッププレートの下にある磁力発生コイルに電気が流れると、磁力線が発生します。
引用元:パナソニック公式HPより
この磁力線が金属製の鍋を通る時、うず電流が誘導され、鍋の電気抵抗によって発生する熱を利用して加熱します。
埋め込まれたコイルでお鍋を通して、食材を加熱しています。
このため、熱を無駄なく利用できて、お湯を沸騰させる場合、ガスコンロよりも圧倒的に早くお湯を沸騰させる事ができます。
【熱効率が良い】
IHコンロの特徴のひとつです。
もう少し具体的な商品を取り上げてみます。
パナソニックさんのAシリーズです。
価格は高いですが、高性能で、ガスコンロと同じかそれ以上に美味しくお料理を調理できます。
お料理が美味しく調理できる理由は次の通り
- 凍ったままIHグリル
- 大きくて高火力のIHグリル
- 優れた火力制御
大きく分けるとこの3つです。
凍ったままIHグリル
凍ったままIHグリルとは何かと言うと、
その名の通り、【凍ったままの食材をグリルで焼き上げまで行ってくれるという機能】
更にIHの熱効率の良さもあり、解凍→焼き上げまで約20分で完了します。
鶏モモ肉をこの機能を使って、調理し試食したこともありますが、美味しいんですよね。外はカリッと中はもっちりふんわりしていました。
余計な油分は、下のお皿に落ちるようになっており、うま味成分だけが、残ってる感じです。
下の図をご覧頂ければ分るとおり、解凍の手間が省けるので圧倒的に楽なんです。
大きくて高火力のIHグリル
IHコンロのグリルのここまで進んだか、、という感じです。
グリルの中が広いので、お料理の幅も広がります。
さらには、オーブン機能も付いてます。様々なお料理が調理可能。
熱効率も良いので、【短時間で美味しく】調理する事が可能です。
優れた火力制御
上のヒーターも美味しく調理する事ができます。
試しにAシリーズとガスコンロでチャーハンを作ってみたのですが、
優れた高火力の火力制御により、ガスで調理した場合と同じくらい美味しかったです。
カリカリ感のある香ばしい部分もしっかりできているし、
今までの、【高火力調理はガスの方が良い】とい事も言えなくなりました。
IHコンロでも十分ガスと同等の能力が出せる事がわかりました。
IHしかできない事として、
【湯せんなしで、チョコレートやチーズフォンデュ】などをする事ができるのも特徴のひとつですね。
ガスコンロの仕組みと特徴
ガスコンロの仕組みは、都市ガス・プロパンガスを燃焼させて直火で加熱する仕組みです。
シンプルな仕組みなので簡単に説明していきます。
火をおこすには、3つの要素が必要になります。
- 着火点(コンロを使うとパチパチ音がするあれです)
- 酸素(室内の空気)
- 可燃物(都市ガス・プロパンガス)
この3つが混ざり合った時に発火します。
非常にシンプルですね。
全て直火で、調理出来るため、IHコンロよりも美味しく調理できると言われています。
リフォーム大賞2023で1位を獲得したガスコンロ【リンナイのデリシア】で比較していきますよ。
【リフォーム産業新聞】設備建材ランキング リフォーム大賞2023
スタイリッシュなデザインも人気のデリシアの特徴はコチラです。
- 無水調理
- 解凍調理
- 80度低温調理
大きな特徴はこの3つそれぞれ解説していきます。
IHと大きく違うところは、
部品点数がひとつ多い事【付属のザ・ココット】がないとほぼ何もできません。
洗い物も増えて、専用鍋しか使えないという事は、ガスコンロの不便な点のひとつです。
無水調理
ガスコンロの機能というか、付属のザ・ココットで無水調理ができますよ。というものです。
これは、IHコンロでも無水鍋があればできる事なのでそんなに詳しく解説しませんが、
カレーなどを無水で作る調理方法ですね。
解凍調理
IHと同じく、解凍調理はガスコンロでも調理可能です。
解凍調理には、【ザ・ココットを使用してグリル】で行います。
80度低温調理
80度低温調理はガスコンロにしか無い機能です。
サラダチキンなど低温で加熱するような料理の時に用います。
工事費用の目安
ガスコンロから、ガスコンロに交換する場合は、2万円前後です。
IHコンロから、IHコンロに交換する場合は、18,000円前後、ガスコンロより若干安い
ガスコンロからIHコンロに交換する場合の工事費の目安は、2万円前後+200Vの専用回路引き込み費(約3~5万円)
IHコンロからガスコンロに交換する場合は、2万円前後+ガス管引き込み費(約6万円※距離による)
※ガス配管の新規引き込み工事は距離により大きくかわります。1mにつき1万円増えていくのが相場です。
光熱費はどちらが安い?
前提として、
単純に電気とガス両方使っているご自宅に対して、IHとガスのどちらの光熱費が安くなるかの調査なので、
オール電化の特殊な電力契約プランはややこしくなるので、今回は考えません。
それぞれの使用量を比較していきましょう
IHコンロを1時間使った場合
※1kwhの単価を27円で試算
※IHは2000W(火力7)~1000W(火力5)で1時間使用した場合、約54円~27円/hになり、約1500円~800円/月 になります
参考:GoogleSearch
ガスコンロを1時間使った場合
ガスコンロは弱火で1時間使うと約5円(1分間だと約0.08円)のガス代がかかると言われています。 中火だと約22円(1分間だと約0.36円)、強火約38円(1分間だと約0.63円)程度
1時間強火だけ使用したとしても、約1100円/月になります
参考:GoogleSearch
それぞれの光熱費を比べるとガスコンロの方が月に500円以上も安くなる事がわかりました。
光熱費が安くなるのは、ガスコンロで、しかも結構その差は大きい事がわかります。
IHコンロとガスコンロのメリット・デメリット比較
IHコンロとガスコンロのメリット・デメリットを比較します。
IHコンロのメリット | ガスコンロのメリット |
掃除がしやすい 加熱が早い 部品点数が少なく手入れがしやすい 火を使わないので安全性が高い | 均一に熱が通る 鍋を選ばない 光熱費が安い ガスコンロ本体がIHより安い |
IHコンロのデメリット | ガスコンロのデメリット |
IHコンロ本体が高い 光熱費が高い 鍋を選ぶ 二つのヒーターで高火力が出せない | 直火を使う危険性 部品点数が多く掃除に難あり |
ガスコンロは、やはり直火を使う事による危険性はどうしてもつきまとってきます。
それに対して、
IHコンロは、安全性、清掃性は優れていますが、維持費、光熱費が高いという事がわかりました。
どんな人がIHを使うべきか?ガスを使うべきか?
IHコンロを使うべき人 | ガスコンロを使うべき人 |
デザイン性にこだわる人 掃除のしやすさを重視する人 安全性を重視する人 綺麗好きな人 | コスパ重視の節約家、倹約家 大家族 お料理好きな人 |
また、IHクッキングヒーターの特徴として、二つのヒーターで最大火力が出せないという弱点もあります。
なので、大家族で高火力料理を良くするご家庭や、
ふたつのバーナーを上手く同時進行で使いながらお料理をされている方などは、IHコンロを使うとストレスを感じてしまうでしょう。
まとめ
如何でしたでしょうか。
まとめると、光熱費が安く抑えられて節約に繋がるのは【ガスコンロ】です。
しかし、それ以外の機能や利便性というのは、【IHコンロ】の方が高水準です。
1日に1時間以上使用すると、毎月その差額は500円以上、かつ、IHコンロ本体の金額もガスよりIHの方が高めです。
修理費なども、電子部品が多い分IHの方が高い傾向にあります。
この費用を許容できるのであれば、IHコンロを使った方がより豊かな生活を送る事が可能です
お役に立てたなら嬉しいです^^
最後までお読み頂きありがとうございました!それではまた~。