二級建築士の製図試験は、総合資格学院に通い勉強をしていました。製図試験においては特に成績も良く、最後の添削では、めったに人を褒める事のない講師から、このような言葉をもらうくらい製図は得意でした。

完璧だね。ミスもないし、まぁ合格だろうね。
今回は、そんな僕が経験した、試験当日に絶対にやっておいた方が良いと感じた事を紹介します。

試験当日の話なので、製図の技術うんぬんではなく、メンタル的なところで全力を出し切る為の内容になってます。
是非、参考にしてみて下さい。
二級だけではなく、一級でも使える内容になっています。
リフォーム業界で10年以上、営業、施工管理の仕事を経験
二級建築士、二級建築施工管理技士、ストレート合格
令和4年度、二級建築士学科テスト(計画18、法規23、構造22、施工22)
製図試験も同年一発合格
試験当日に絶対にやるべき事TOP7

この製図試験を乗り越えれば、晴れて二級建築士の資格を取得する事ができます。
学科試験を乗り越えて、合格に向けて勉強に励んできた方なら、緊張し当日を迎えることになると思います。
そんな中で、全力を出し切る為には、当日にやるべき事があります。
詳しく解説していきますので、参考にしてみて下さい。
試験会場まではタクシーを使う

試験当日に絶対にやるべき栄えある第一位は、
試験会場にはタクシーで行く事です。
資格学校からバスが出ていれば直通バスが出ていればそれを利用しても構いません。
ご家族に試験会場まで車で送って貰えるような環境にあれば、それが一番良いです。
そして、その移動中に仮眠が摂れれば最高です。

でも、自宅から試験会場まで結構近いから、わざわざタクシーまで使わなくても良いんじゃないの?
こういう方も結構いらっしゃるかと思いますが、
移動に電車やバス、自転車など体力を消耗する事は絶対にしない方が良いです。
試験会場が近くても、タクシーを利用するべきです。
いくら近かったとしても、残暑の中、製図道具一式を持って公共交通機関を利用して会場まで行く事は体力を思っている以上に消費してしまいます。
これから待っているのは、5時間耐久の製図試験です。移動で体力を削ってしまうのはあまりにも勿体ないです。

僕も実は、試験当日ガチガチに緊張していて、朝寝不足の状態で当日を迎えてしまいました。
僕は、神奈川の試験会場だった為、自宅からはかなり遠い試験会場で、総合資格から直通バスが出ていました。
それを利用させてもらって、バスの中で仮眠を摂る事が出来たのです。
そのおかげで寝不足は解消されて、万全のコンディションで製図試験に臨む事ができたのです。
試験開始までに体力気力を使わない

第一位と同じような内容ですが、
試験開始の11:00までは出来るだけ体力は使わずに体調やコンディションを整え、温存する事が大切です。
朝起きた時点で、十分な睡眠が摂れていてコンディションも良い状態であれば、
ストレッチや軽い運動など、リラックス効果のある事をするのも良いと思います。
しかし、試験開始は11:00です。
11:00から、5時間耐久試験がある事を忘れてはいけません。
5時間飲まず食わずで、集中し製図をする為にも、試験開始までは、できる限り体力を温存し、
仮眠や瞑想など、
体力満タンを維持する為に使った方がベストを尽くせて良い結果が出る事間違いなしです。
消しゴムは新品を使用する

3位は、消しゴムです。
新品の物を持参するようにして下さい。製図試験で全力を出し切る為には、必ず必要なアイテムです。
今まで使ってきた角のとれた消しゴムは、使わずに、
新品の消しゴムを使う事によって、細かい訂正ができるようになります。
これ、かなり重要で、消したい部分だけ消せる事によって、余計な部分を消さないので、
時短効果、美しい製図に直結します。
僕は、何となく講師から、消しゴムは新品に代えた方がいいよ。
と教えてもらい、実践してみて本当に良かったので紹介させて頂きました。
朝食を食べ過ぎない


5時間ぶっ続けの試験だから、お腹が空かないように、ご飯いっぱい食べておこう!
こう考える方も多いかと思いますが、これはあまりオススメしません。
試験前に食事を摂り過ぎるデメリットは次の通りです。
- 消化活動に体力を消費してしまう
- 眠くなる
- 身体が重くなる
- トイレが近くなる
食事により、水分も同時にかなりの量を摂取する事になるので、トイレも近くなります。
食べ物の消化活動に体力を使う事も忘れてはいけません。
個人的に朝食は、軽めに済ませておいて、試験中は、若干お腹が空いているくらいの飢餓状態で挑む事をオススメします。
集中力も高まり、5時間集中して駆け抜ける事ができます。
とは言え、あまりにもお腹が空いていて栄養が足りない状態だと集中力が低下し、頭も回らなくなるので、自分のちょうど良い飢餓状態を知っておく事が重要です。
試験開始前にトイレを済ませておく
誰もがやるであろう当たり前行動ではありますが、やはり大事です。
理想は、5時間ぶっ続け休憩なしで製図試験に取り組む事です。
多少、の便意尿意は我慢して、とにかく図面の密度を上げていきたいところです。
なので、トイレは行きたくなくても、
- 試験が始まる直前に行っておくこと。
- 前日や当日に過度な水分摂取をしないこと。
この二つが大切です。
試験中に離席する可能性を下げることができます。
プランに自信がなくても力強く製図する

本番中、なかなか満足のいくプラン(エスキス)が決まらない事は多々あります。
僕もそうでした。

ヤバイもうこんな時間だ、、玄関ホールが小さすぎる、、しかも廊下の幅も狭い気がする、、
こんな感じですね。作図にはある程度時間が必要ですから、エスキスに確保できる時間はだいたい決まっています。
エスキスに自信がなくても、作図に移行しなければいけませんが、
いつまでも、エスキスの完成度に不安を抱えたまま作図してはいけません。
作図に移行したら、自信満々に書き上げる事が合格への近道になります。
玄関ホールが多少狭くても、廊下の幅が多少狭くても、要点さえ掴んでいれば、
それほど気にする必要はありません。
一発アウト、大減点ポイントさえ回避出来ていれば、あとは自信満々に作図するだけ。
作図に全力集中しましょう。
大減点ポイントはこちらの記事で詳しく解説しています。

完成してみて、自信満々に書き上げた図面というのは、迫力が出て採点官にも良い印象を与えます。
エスキスに不安を抱えたまま、線も薄くなんとなく自信なさげな図面になってしまう事が一番NGです。
エスキスに自信がなくても、作図は力図良く自信満々に線をたくさん書いて密度を上げて合格を勝ち取りましょう。
とにかく図面の密度を上げる

やるべき事をやったら、油断せずに図面の密度を上げていきます。
僕が実際にやっていた事は次の通り
- フローリングの線を細かく綺麗に記入
- 植栽の再現を細かく
- 駐車場など砂利部分の点をたくさん書く
- 目立たせたい線をなぞって力強く演出
- 文字をたくさん書いて補足する
図面の密度を上げる方法はたくさんありますが、
コツとしては、
要求されている内容をしつこいくらい、目立たせる事です。
要求されている内容をひとつでも満たしていないと、必ず不合格になります。
逆に、この神の要求をきちんと守れていれば、必ず合格できるという事です。
ここを、しつこいくらい目立たせて、試験管にアピールできれば合格は間違い無いでしょう。
要求されていない部分を目立たせてしまうと逆に不利になるので、注意が必要です。
まとめ

如何でしたでしょうか。
二級建築士の製図試験は、5時間ぶっ通しの体力も精神力も頭も使う特殊な試験です。
ポイントは、試験が始まってからではなく、試験に突入するまでの行動にあります。
無駄な体力気力は使わずに、11:00~の5時間に全てを懸けて挑むべきです。
是非参考にしてみて下さい!健闘を祈ります!
道具へのこだわりは製図試験を楽しくし、合否にも直結します。数々の道具を試し、その中でも特に使いやすかった道具を紹介しています。
是非参考にしてみてください。
最後までお読み頂きありがとうございました^^それではまた~。