【令和5年】製図の課題は、専用住宅(木造)【攻略法と勉強方法】




令和5年度の製図試験の課題、専用住宅(木造)の攻略法と勉強方法を詳しく解説していきます。

専用住宅(木造)このシンプルなテーマに対してとれる対策と勉強方法を解説していきます。

令和5年の製図試験にチャレンジする全ての方に目を通して貰いたい内容です。

是非、最後までご覧下さい。

ゆたぽん
ゆたぽん

この記事をお読み頂ければ、課題、専用住宅について、どういう所を意識して勉強すれば良いかがわかります。

僕の簡単なプロフィール

リフォーム業界で10年以上、営業、施工管理の仕事を経験

二級建築士、二級建築施工管理技士、ストレート合格

令和4年度、二級建築士学科テスト(計画18、法規23、構造22、施工22)

製図試験も同年一発合格




専用住宅(木造)の攻略法3つ

専用住宅というシンプルなテーマにとれる対策は次の通りです。

  • 基本を忠実にミスをしない事
  • 図面の密度を上げて他の受講生と差を付ける
  • SDGsや環境配慮に意識を向けて設計する



基本を忠実にミスをしない

要求されている条件を、ミスなく漏れ無く描き写せるようになれば、合格は間違いありません。

しかし、課題文を正確に読み取り、正確に模写する事はそう簡単ではありません。

これは、図面をたくさん書く事によって、慣れてくるし、自然に出来るようになってくるので、安心して下さい。

製図試験攻略のコツは【書く事に慣れる】事です。

この感覚を掴めれば、間違い無く合格できます。

書いたら書いた分だけ、上達するし、ミスも減るし、何より、落ち着いて製図が出来るようになるのです。

木造において、特に重要な基礎中の基礎で、間違えると大減点をくらうポイントも解説していますので、

参考にして見てください。



図面の密度を意識する

総合資格講師から、間違い無く合格と言われたインパクトのある図面
とにかく手を動かしていると、不思議と誰でもこれくらい描けるようになるので安心して下さい。

上の図のように、自分なりに線に強弱をつけて、フリーハンドでも良いから、図面線をたくさん書き込み

図面の密度を上げていくと、多少のミスがあっても、それだけで合格になるケースがあります。

採点官の立場からすると、図面をパッと見て

採点官
採点官

はい。これだけ書けてれば、合格でいいべ。

採点官
採点官

多少荒いけど、まぁ他の受験生より良い図面だな。はい、合格

これを狙っていきます。

図面の密度が高いと、ポイントポイントだけ軽くチェックするくらいで、

合格図面に振り分けされる事は多いようです。

大減点をくらうようなミスをしていた場合でも、密度さえ高ければワンチャンス必ずあります。

採点官も人間で、何百枚と採点しないといけないので、そんなにゆっくり一枚一枚について採点していられません。

第一印象で図面の迫力を感じさせて、

圧倒させて少々のミスくらいでは落ちないような密度で書き上げましょう。



SDGsやエコ住宅など環境に配慮した設計を意識する

電気を自給自足している図

去年の課題である、保育所(木造)においても、環境に配慮し各部屋に通風を確保するように求められました。

文章部分でも、環境に配慮した点を書くように求められました。

ゆたぽん
ゆたぽん

今は、全世界的に、環境問題、脱炭素化、SDGsがトレンドとなっており、建築業界のトレンドもエコや環境に配慮する事です。

なので、エコについて、製図試験に応用できるよう少しで良いので頭に入れておく必要はあります。

仮に、課題として出題されなくても、

文章問題で使えるし、採点官に良い印象を与える事ができるので、ポイント抑えておきましょう。

  • 太陽光発電(環境に配慮し電気の自給自足を目指す)
  • 南側に落葉樹(夏の強い日差しを遮るため)
  • 開口窓を多くする(通風確保と採光確保)

この3つを覚えておくだけで、

環境に配慮する課題が出てきても、対応出来るようになるでしょう。

マニアック過ぎる対策はNG

あまりマニアックな環境対策をしても、採点官に伝わらない可能性があるので注意しましょう。

最悪、意味がわからないので、減点になるケースもあります。

例えば、

蓄電池、エネファーム、エコキュート、電気自動車、V2H

全館空調、ハウスメーカー独自の特殊な空調システム、等

どうしても、得意分野なので取り入れたい場合は、資格学校の講師などに聞いてみると良いかもしれません。

個人的には、オススメはしません。



専用住宅(木造)の勉強方法

専用住宅(木造)の勉強方法は、とにかく手を動かす事です。

専用住宅の対策は色々ありますが、

結局手を動かし、図面をたくさん書いた分だけ合格率は上がります。

去年僕が合格した保育所(木造)もそうでしたが、シンプルなテーマゆえに、こんな課題を要求されたらどうする?という対策をたくさん勉強してきました。

  • 二方向の避難経路
  • 保育所の法規
  • 避難用滑り台
  • 延焼ライン

結局これら全ては、出題されず、

課題もめちゃくちゃシンプルで簡単な課題が出題されました。

今回も、そのように、シンプルな課題でシンプルな出題が予想されます。

簡単な課題ほど、注意が必要です。

ゆたぽん
ゆたぽん

製図試験は、出来映えの良い人半分が落ちて、悪い人半分が落とさせるという少し特殊な試験です。

つまり、全員の出来映えの良い図面を書けていても、その中から、半分は落ちるという事になります。

そこで、【とにかく図面を書いて、図面の密度を上げて、他受講生と差をつける】事がなによりも大切になってきます。



こんな課題を要求されたらどうする?

専用住宅(木造)において、攻略法と勉強方法はわかったと思います。

ここでは、ちょっと難しい出題されても、対策しておきたい要求を解説していきます。

延焼ライン

延焼ラインは、過去2回出題されています。

去年は出題されませんでしたので、出題される可能性はあります。

多くの受講生が苦手としている、製図に絡む法規的な部分は、

きちんと出来るようになると他の受講生よりも大きく差を付ける事ができます。

また、矩計図の耐火構造なども一緒に覚えておくと良いでしょう。



傾斜地

令和3年度の二級製図試験において、初めて高低差のある敷地に設計するように要求されました。

これをどう処理するかによって、合否が分かれたようです。

南北に500mmの高低差がある敷地です。

敷地条件に「盛土・切土により敷地全体を平坦にしてはならない。」

令和3年度製図受験生
令和3年度製図受験生

なんだコレ、終わった、斜めに家を建てろというのかい!?

令和3年度製図受験生
令和3年度製図受験生

こんなの勉強してないよ。どうしよう!!

このように、サプライズ出題に引っかかってしまう受験生が多くいました。

正解は、

敷地全体を平坦にしてはいけないだけなので、建築部分は平坦にしても良いというです。

冷静に考えれば、何の問題もありません。

平面図には、上がっている部分にGL+500と書いて、

立面図に干渉する場合は、フリーハンドでも良いので、+500の斜め線を書けていればいいだけです。

ゆたぽん
ゆたぽん

傾斜地がまた出題される可能性は低いですが、このようにサプライズ要素はたまに出題されますので、柔軟に処理できるよう、日頃から手を動かし、作図に慣れておく事が重要です。



バリアフリーの対策

専用住宅では、バリアフリーを求められる可能性はめちゃくちゃ高いです。

バリアフリーを求められている場所で段差を作ってしまう事は一発で不合格です。

他は完璧でも、これで落とされてしまった受験生がうちの会社に実際にいます。

また。スロープの傾斜不足や急すぎる勾配も、減点となりますので、スロープや段差関係は、

きちんと電卓で計算出来るようにしておきたいところです。

もしくは、スロープの場合は、

踊り場を設けて、長めに設計しておくことで計算が出来なくても処理できます。

ゆたぽん
ゆたぽん

また、手書きでスロープ1/15など、書き加えておくだけで、長さが間違っていたとしても減点にならないケースもあります。

環境対策3つ

環境対策3つとは、先ほど取り上げた環境に対する対策3つです。

これを、作図に組み込む練習をしておきましょう。

  • 太陽光発電(環境に配慮し電気の自給自足を目指す)
  • 南側に落葉樹(夏の強い日差しを遮るため)
  • 開口窓を多くする(通風確保と採光確保)



まとめ

如何でしたでしょうか。

令和5年度、の専用住宅(木造)を分析してみました。特に、【バリアフリー】【環境に配慮】は狙われる可能性が高いので、対策しておくべきです。

また、今年も、令和3年度の傾斜地のようにサプライズは必ず、ひとつはあると考えた方が良いです。

それに柔軟に対応できるように、【とにかく手を動かし図面を書き慣れる】事です。

一見関係ないよう感じるかもしれませんが、作図に慣れておくと気持ちに余裕が出来て、サプライズに柔軟に対応出来る実力が身につきます。

学科試験を通った優秀な方達であれば、製図試験は難しくありません。

とにかく手を動かして慣れて、単純作業の繰り返しで必ず合格できます。

ゆたぽん
ゆたぽん

健闘を祈ります!頑張ってください!!

最後に、図面を美しく描く為の道具を紹介します。

道具へのこだわりは製図試験を楽しくし、楽にして、合否にも直結するので、かなり拘り抜きました。

是非参考にしてみてください。

最後までお読み頂きありがとうございました^^それではまた~。

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