現在屋根リフォームで人気のあるガルバリウム鋼板を使用した屋根材のカバー工法ですが、
もちろんデメリットもあります。
きちんとメリットとデメリットを理解しておく事で自分のご自宅に合ったリフォームをする事ができるようになります。
悪いところを紹介するだけではなく、デメリットを解消する対処方法も合わせて解説していきます。
是非最後まで、ご覧下さい。

僕は、屋根、外壁の専門リフォーム会社で年間30件以上ものお客様と出会い、工事をしてきた経験があります。
リフォーム業界で10年以上、現役リフォーム営業マン、施工管理も一貫して行う
その内、3年間は、外壁、屋根リフォーム専門の訪問販売を経験
年間約30件以上の屋根工事に携わる
所持資格:二級建築士、二級建築施工管理技士、石綿管理主任者
33歳の時に、大手リフォーム会社に転職成功
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ガルバリウム鋼板とは?

最近良く聞くようになった【ガルバリウム鋼板】【金属屋根】とは一体何なのか?
詳しく解説していきたいと思います。
ガルバリウム鋼板を一言で言うと、【金属同士を合わて作った耐候性の強い合金】です。

細かい構成はこのようになっています。
ガルバリウム鋼板とは、米国のベスレヘムスチール社で開発されたアルミニウム・亜鉛合金めっき鋼板です。 そのめっき組成は、アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%からなっています。
引用元:GoogleSearch

耐久性や耐候性が高い事が人気で屋根リフォームで多く採用されるようになってきました。
トタン板との違いは?

トタンは「亜鉛メッキ鋼板」が正式名称で、亜鉛をメッキ加工しています。 一方のガルバリウム鋼板は、亜鉛に加えてアルミとシリコンの素材もコーティングされています。 基本的には同じ金属ですから、「鋼板」という意味ではガルバリウム鋼板と変わりはなく、どちらも「金属屋根」と総称されます。
引用元:GoogleSearch
似てはいるけど、金属の合金の構成が違います。
耐久性やメンテナンス性も大きく違いますので注意が必要です。
トタン板のメンテナンス | ガルバリウム鋼板のメンテナンス |
寿命10~20年 8年に一度塗装が必要 | 寿命25~30年 原則塗装の必要は特になし |

現在、トタンやブリキはあまり使われなくなったので、大丈夫だと思いますが、金属屋根にリフォームする場合は、ガルバリウム鋼板を使うようにしたいですね。
ガルバリウム鋼板屋根材のメリット、デメリット

ここまで、ガルバリウム鋼板の良いところばかり紹介してきました。
デメリットについても詳しく見ていきましょう。
ガルバリウム鋼板のメリット | ガルバリウム鋼板のデメリット |
耐候性と耐久性が高い 軽い 原則塗装の必要性はなし | 価格が高い 熱を通しやすい 雨音が響きうるさい 塩害地方では劣化が早い |

ガルバリウム鋼板にも弱点はあります。
合金とはいえ金属なので錆びる性質があります。塩害地方などでは、錆に注意です。
塩害地方の場合は金属以外の屋根を採用した方がメンテナンス費用を安く抑える事ができそうです
※多くのメーカーさんは塩害地方では、長期保証対象外です。
また、熱を通しやすく、雨音が響くというのも、金属という材質の特性上、
仕方の無い事です。
デメリットを解消する商品もある
ガルバリウムの屋根、外壁の人気メーカーニチハ株式会社では、
遮音、遮熱に配慮した製品も発売されています。

まとめると、
- 価格が高い
- 熱を通しやすい
- 雨音が響きうるさい
この3つが、ガルバリウム鋼板を採用する際に気を付けるべきポイントになります。
なぜリフォームで人気があるのか?

なぜガルバリウム鋼板のカバー工法が屋根リフォームのトレンドになっているのかを詳しく解説していきます。
リフォームと言えば、カバー工法です。
カバー工法とガルバリウム鋼板製の屋根材はすごく相性が良いからリフォームで人気なんです。
その理由は大きく3つあり、ひとつずつ詳しく解説していきます。
- 軽い
- メンテナンスの手間がかからない
- カバー工法でデメリットを打ち消す事ができる
軽い

ガルバリウム鋼板は、主な素材は【アルミニウムと亜鉛】から出来ていて、恐ろしく軽いです。
サンプルをお客様に手渡すと、決まって驚いて良い反応を見せてくれます^^
しかし、こんな不安な声もあります。

こんな軽かったら、風で吹き飛んでしまうんじゃないの?
でも、大丈夫です。
このように下地に釘で直接一定間隔で留め付けておりますので、どんな突風がこようが飛んでしまう事はありません。

しかも、前の屋根を下地にしてそのまま使う【カバー工法】を行う事で、
下地の屋根を更に強化する効果があります。
強度は前の屋根に足し算で強化する事ができる、無駄がない事が、
カバー工法のメリットといえます。
もちろん、屋根の骨組みや、野地板に激しい痛みが見られる場合は、
補強か葺き替えを行う場合もあります。
メンテナンスの手間が少ない

まず、このガルバリウム鋼板のメンテナンスについて、間違った解釈をしている業者さんが多すぎます。
驚く事に、屋根や瓦を専門に扱って創業150年の業者さんですら間違った解釈をし、
GoogleSearchでも、塗装が10年~25年で必要なると出てきます。

ガルバリウム鋼板は10年~25年で塗装をしないとサビてきちゃいますよ。

サビが発生するので、ガルバリウム鋼板といえ塗装は必ず必要です。
このように過度にメンテナンスをさせようとしてくる業者さんがめちゃくちゃ多いです。
確かに、10年~25年の間で塗装をすれば、長持ちはするでしょう。
しかし、してもしなくても、そんなに効果が無いなら、やる必要ないですよね?
お金がもったいないです。
製鋼会社であるJFE鋼板は試験をおこなった結果、ガルバリウム鋼板は40年以上の長期耐久性が推測されると評価しています。
屋根材料として、ガルバリウム鋼板の耐久性を検討した結果、通常の屋根面状態では40年以上の長期耐久性が推測される。
しっかりメンテナンスをおこなっていれば、ガルバリウム鋼板は40年以上の耐久性は十分に期待できます。
このJFEの長期耐久性条件についても、塗装の必要性なんて一言も書いていません。
注意するべき点は、次の通りです。
- 落葉樹と屋根の干渉
- 不純物の付着を避ける
- 水たまりを避ける(2寸勾配以上を推奨)
そもそも、ガルバリウム鋼板とは、傷から錆が発生したりしたとしても、
錆の進行を抑制し、広がりにくい性質があります。
そのような高い耐候性がある事からこそ、リフォームで多く採用され、
さらには、新築でも良く使われるようになってきました。

そもそも、屋根は雨からお家を守る役割をする事が一番の仕事です。
過度なメンテナンスは一切不要な素材です。
屋根材は、穴さえ空かなければ、十分役目は果たしている事になります。
過度にメンテナンスを煽る業者さんは知識不足なので注意が必要です。
カバー工法でデメリットを打ち消す事ができる

ガルバリウム鋼板のデメリットを勉強してきました。
次の通りでしたね。
- 価格が高い
- 熱を通しやすい
- 雨音が響きうるさい
- 塩害地方では劣化が早い
カバー工法により、工事をする事で、真ん中2つのデメリットを解消する事ができます。
ガルバリウム鋼板は金属であるから、雨音が響きやすい事はなんとなく想像できるかと思います。
しかし、カバー工法であれば、前の屋根の上からカバーするような形でガルバリウム鋼板を敷き込んでいるので、
前より、音が響くようになったという声はありません。

僕自身、このデメリットは契約前に必ず伝えるべき事だと思っているので、実際に施工をしてくれたお客様に聞き取り調査をしています。
- 雨音は気になりますか?
- 2階の暑さは以前と比べてどうですか?
すると、いずれも、全く気にならない。
むしろ、前より静かになったのでは。というお声が多いです。
これは、カバー工法でリフォームする事によるものです。
新築だとおそらくそうはいきません。
更に、雨音を響かなくしたい、遮熱、断熱性能を高めたいという方であれば、
先ほど紹介した、断熱材が入っている、タイプの横暖ルーフなどがオススメです。

しかし、横暖を施工したお客様も、
あんまり変化は体感できないというお声が多い事から、
そんなにメリットは無いと感じています。
まとめ
如何でしたでしょうか。
ガルバリウム鋼板のメリット、デメリットについてまとめてみました。
ガルバリウム鋼板とは、めちゃくちゃ耐候性が高く、施工性も良く、リフォームで人気が出はじめて、今では新築時にも多く使われている素材です。
過度なメンテナンスは不要で、穴さえ空かなければ大丈夫という感覚で向き合いましょう。
リフォームご検討中の方は、面倒でも、紹介サイトを経由してみて下さい。
同じ工事でも、価格競争が働くサイトであれば、見積金額は必ず安くなります。
最後までお読み頂きありがとうございました!それではまた~。