今回は、二級建築士学科試験において、意外と皆知らない試験の攻略法を解説していきます。
これを知っているだけで各科目の点数を2~3点以上、底上げする効果があります。
※今回紹介する攻略法とは、楽して高得点を狙うような攻略法ではありません。
60~80点取れる実力のある人が、更に点数を上乗せし、合格を確実なものとする為の攻略法です。
今まで、勉強を超頑張ってきた人も、仕事で忙しく、そんなに勉強出来なかった人も、
この事実を知っておくだけで確実に点数を伸ばす事ができます。
さらに、この攻略法を試験当日どう使えばいいか、応用する方法まで、解説していきます。
この記事をお読み頂ければ、学科試験の攻略法を知る事ができます。
二級建築士受験生の方は、是非最後までお読み下さい。
リフォーム業界で10年以上、営業、施工管理の仕事を経験
二級建築士、二級建築施工管理技士、ストレート合格
令和4年度、二級建築士学科テスト(計画18、法規23、構造22、施工22)
製図試験も同年一発合格
学科試験に存在するたったひとつの攻略法
先に答えから言ってしまうと、
【過去問題、全てにおいて、正答肢はバランス良く割り振られている】という事実が存在します。
これを知っているだけで、
得点率は絶対に上がるし、解らない問題の正答率をグンと上げる事ができます。
どういう事か、解説していきます。
正答肢に偏りなし、バランス良く答えを割り振ろう
僕が受験した令和4年度の正答肢データを見て見ます。
①の正答肢 | ②の正答肢 | ③の正答肢 | ④の正答肢 | ⑤の正答肢 | |
計画(学科Ⅰ) | 6問 | 5問 | 4問 | 6問 | 4問 |
法規(学科Ⅱ) | 4問 | 5問 | 6問 | 5問 | 5問 |
構造(学科Ⅲ) | 5問 | 5問 | 4問 | 5問 | 6問 |
施工(学科Ⅳ) | 4問 | 6問 | 4問 | 6問 | 5問 |
正答肢がバランス良く割り振られていて、偏りが無い事がわかると思います。
つまり、解けない問題は残して、自信のある問題から先にやってしまい、残った問題は後から、バランス良く割り振る事で正答肢になる確率が上がるという攻略法です。
令和4年度だけでは、データ不足なので、数年過去問題を振り返ってみましょう。
令和3年度
①の正答肢 | ②の正答肢 | ③の正答肢 | ④の正答肢 | ⑤の正答肢 | |
計画(学科Ⅰ) | 5問 | 6問 | 6問 | 4問 | 4問 |
法規(学科Ⅱ) | 4問 | 5問 | 6問 | 4問 | 6問 |
構造(学科Ⅲ) | 6問 | 5問 | 4問 | 5問 | 5問 |
施工(学科Ⅳ) | 4問 | 5問 | 6問 | 5問 | 5問 |
令和2年度
①の正答肢 | ②の正答肢 | ③の正答肢 | ④の正答肢 | ⑤の正答肢 | |
計画(学科Ⅰ) | 5問 | 5問 | 5問 | 5問 | 5問 |
法規(学科Ⅱ) | 5問 | 4問 | 6問 | 4問 | 6問 |
構造(学科Ⅲ) | 5問 | 6問 | 4問 | 4問 | 6問 |
施工(学科Ⅳ) | 4問 | 4問 | 6問 | 5問 | 6問 |
令和2年度、二級建築士試験「学科試験」
平成26年度~令和4年度まで、25問中、各正答肢は、4問~6問の間で推移しています。
異例があったのは平成26年度でした。
その時のデータを見て見ましょう。
法則が乱れたのは平成26年度
平成26年度の法規(学科Ⅱ)では、④の正答肢が7問で、しかも、④が4連続で出るなど少し乱れた正答肢となった例もあります。
①の正答肢 | ②の正答肢 | ③の正答肢 | ④の正答肢 | ⑤の正答肢 | |
法規(学科Ⅱ) | 4問 | 6問 | 4問 | 7問 | 4問 |
基本的には、4連続同じ正答肢はない。3連続は結構ある
平成26年度に一度だけ、4連続同じ正答肢で出題されたケースがありましたが、
それ以降は、4連続同じ正答で出題されたケースはありません。
しかし、3連続で同じ正答肢となるケースは結構あります。
どれくらい多いか見て見ましょう。
3連続同じ正答肢 | 4連続同じ正答肢 | |
令和4年 | 法規で③③③、構造で④④④、施工で④④④ | なし |
令和3年 | 施工で③③③ | なし |
令和2年 | 施工で⑤⑤⑤ | なし |
令和元年 | 施工で①①① | なし |
平成30年 | なし | なし |
平成29年 | 構造で①①① | なし |
平成28年 | 計画で③③③ | なし |
平成27年 | なし | なし |
平成26年 | 計画で④④④、法規で①①①、④④④④ | 法規で④④④④ |
平成25年 | 計画で②②②、構造で②②② | なし |
3連続で同じ正答肢は結構あるので、同じ正答肢が3回までなら、安心して大丈夫です。
同じ科目で3連続以上が2回きたケースは平成26年の法規のみです。
もし、同じ科目で3連続が2つになった場合は、答えを見直した方が良いでしょう。
4連続同じ正答肢もくる確率は極めて稀です。自分が間違っている可能性の方が高いです。
攻略法を応用しよう
ここまでの攻略法をまとめると
- 正答肢はバランス良く配置されている
- 3連続正答は結構ある、4連続はない
このふたつが分っているのですから、
後は自分の実力に合わせて応用するだけです。
3ステップに分けて解説していきます。
迷った問題は後回し、簡単な問題からやっていく
迷った問題、正答肢が解らなかった問題は、深追いせず、後回しでオッケーです。
仮に、これかな?と思った直感でマークを付けておいても大丈夫です。
僕の場合は、まず一通り、全部の問題をやってみて、
怪しい問題にチェックを入れ、見直しの時間にチェックが入ってる問題で、全体的なバランス調整を行いました。
難解な問題は、自分だけではなく、皆わかりません。
深く考えずに、すっ飛ばして簡単な問題からやっていきましょう。
簡単な問題をつぶしていく事によって、全体的な答え配分のバランスが見えてきます。
やってるうちに、
1と2の正答肢が多いな、後半は3と4と5が多いのかな、、
という感じで、自信のある問題だけ潰していくと、だんだん残りが絞れてきます。
解る問題だけやって、
難解な問題は、少ない正答肢に割り振れば良いだけです。
全ての問題が解き終わったら、全体のバランスを見る
全ての問題が終わり、見直し時間を確保できれば一番良いですね。
見直し時間にやるべき事は、
間違っているどうかのチェック、では無く
【全体的な正答肢のバランスを確認する事です】
おそらく、全部問題が終わると、満点を狙えるような人以外は、正答肢に偏りがあるかと思います。
その偏りを、自信が無い問題、難解な問題から、正答肢を変えて、全体的なバランス調整をして下さい。
そうする事で、解けた問題が多ければ多いほど、
解らなかった問題での正解確率も必然的に上がります。
完全に解らなかった問題で、バランスを整える
新出題の問題や解らない問題、意地悪な問題って絶対に出てきます。
そういう問題は、最初から無視で、
最後に少ない正答肢を選ぶ事によって正解する確率がかなり上がります。
難解な問題にいつまでも、時間をかけて考えて、焦ってしまう事が、一番試験においてやってはいけない事です。
解らない問題はいつまで考えても、解りません。
穴埋め問題のように、解るところから問題を解き、解らないところは後で穴を埋める程度に考えておけば良いのです。
25問一通り、正答肢を選んだら、新出題問題や、難解な問題、解らなかった問題の穴埋めをしながら、
正答肢のバランスが取れるように答え配分を整えて行けば、当たってる確率は必然的に上がってきます。
まとめ
如何でしたでしょうか。
- 正答肢はバランス良く配置されている
- 3連続正答は結構ある、4連続はない
この二つの法則を使って、正答率を上げていこうという攻略法を紹介させて頂きました。
しかし、平成26年のような前例もあります。
あくまでも、問題に対して自分が回答したものが正しい。と思うのであれば無理に変える必要は全くありません。
正答肢のバランスなどは二の次で、今まで勉強し、努力してきた自分が導きだした回答が一番正確です。
後悔するぐらいなら、正答肢は変えない方が良いです。
問題が解けなかった時、迷った時に、この攻略法を活用して下さい!
あなたの合格を全力で応援しています!
最後までお読み頂きありがとうございました^^それではまた~。