金属サイディングは、ガルバリウム鋼板を使っているからメンテナンスフリー!お手入れ不要!
なんて良く言われる金属サイディングですが、けしてそんな事はありません。
メンテナンスをしなくて良い外装材料などこの世には存在しません。
必ずメンテナンスは必要になります。
金属サイディングとは、良い商品ですが、耐候性の高い良い素材で作られてることから、高額商品です。
後悔しないリフォーム工事をする為にも、
きちんとメリット、デメリットを把握した上で工事に進むべきです。

金属サイディングのメリット、デメリットを詳しく解説していきますので、是非最後までご覧下さい。
金属サイディングについて詳しく知りたい
戸建住宅にお住まいで外壁のメンテナンスについて不安な人
金属サイディングを工事しようと悩んでいる人
金属サイディングのお家にお住まいの人
新築で壁材に金属サイディングを選んだ方

僕は、屋根、外壁の専門リフォーム会社で年間30件以上もの工事を経験し、金属サイディングの売上げは、常に社内一位でした。
そんな金属サイディングを愛している僕が、金属サイディングの良さと施工方法を紹介していきます。
リフォーム業界で10年以上、現役リフォーム営業マン、施工管理も一貫して行う
その内、3年間は、外壁、屋根リフォーム専門の訪問販売を経験
年間約30件以上の屋根工事に携わる
所持資格:二級建築士、二級建築施工管理技士、石綿管理主任者
33歳の時に、大手リフォーム会社に転職成功
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金属サイディングとは?

金属サイディングとは、ガルバリウム鋼板を用いて、既存の壁にカバーをしてリフォームする外壁のメンテナンス方法です。
既存の壁を再利用して、上からガルバリウム鋼板の壁材で外壁を包み込み耐候性を高めます。
金属サイディングカバー工法のデメリット
金属サイディングカバー工法のデメリットは次の通りです。
- 金額が高い
- 壁厚が増える
- 雨が当たらない場所は腐食しやすい
- 物理的衝撃に弱い

この4つのデメリットについて詳しく解説していきます。
金額が高い

まず、金属サイディングの価格は塗装の約3倍と高額です。
塗装の3倍という事は、3回以上塗装するならばガルバリウム鋼板の方がトータルコストが安くなるという事になります。
コストが全てではありませんが、
ガルバリウム鋼板を使っている以上は、高額リフォームになります。
新築に使われる場合も、窯業系サイディングよりも価格は高くなります。
- 長期的にお家に住むのか
- 断熱遮熱性能向上の費用対効果
- メンテナンス性の費用対効果
少なくても、この3つはすごく大事ですので、慎重に考えるべきポイントであります。
壁厚が増える
まず、金属サイディングでカバー工法を用いる場合は、壁厚が増えます。
通気層とサイディングの厚み含め3cm以上、今の壁から壁厚が増えます。
既存配管を避けきれないところや、
給湯器を設置してある場所など、配管を避けるように張り重ねてしまう業者さんが多いです。


これじゃかっこ悪くありませんか?多少お金がかかっても、配管を移動させて、外壁を上張りした方が綺麗に仕上がります。
壁厚が増えるので、窓回りの収まり方にも注意が必要です。このように綺麗に自然に仕上がれば良いのですが、

何の説明も無く不自然な形に仕上げてしまう業者さんも多いです。

壁厚が3cm以上増えるので、工事する前にイメージして、気になる箇所などあれば業者さんに聞いて完成イメージをしておく事が、失敗しないためのポイントです。
雨が当たらない場所は腐食しやすい
金属は腐食します。
ほとんどが、不純物の付着による化学反応です。
これが金属の最大の弱点になります。この化学反応が起こると腐食が進みサビが発生して、穴が空きます。

屋根の場合、空中の埃やチリは雨で洗い流してくれるのですが、
壁の場合、雨が当たらないところは永遠に埃やチリが蓄積する事になります。
これが、雨が当たらない場所の腐食が進んでしまうメカニズムです。
しかし、ガルバリウム鋼板は、サビが広がりにくいという特性もあります。
普通の金属では無いので、耐光性も良く腐食しにくく人気があるというわけです。
しかし、屋根よりも壁のガルバリウム鋼板の方が早く劣化が進む事は覚えておいた方が良いです。

多くのメーカーさんは、屋根の品質保証は20年に対して、壁は10年と半分の保証しか出していません。
それは、外壁が雨の当たらない環境にあり腐食が進みやすい環境にあるからです。
物理的な衝撃に弱い

金属サイディングは物理的な衝撃に弱いです。
軽くて、耐光性も良く腐食しにくいメンテナンス性に優れている素材ですが、その欠点は、物理的衝撃の弱さと言えるでしょう。
車などを擦ってしまった時の擦り傷、ボールなどを当ててしまった時のヘコみ、色々要因は考えられますが、
とにかく物理的な衝撃に弱いです。
擦り傷をつけてしまった場合
金属サイディングに何らかの要因で、傷が付いてしまった場合は、錆び止めなどの処理が必要です。
むき出しになってしまった金属は、擦り傷からサビが発生して広がっていきます。
ガルバリウム鋼板は、この金属特有のサビの広がりを抑制する効果もありますが、やはり金属なので、傷があると錆びてくる事は避けられません。
ヘコんでしまった場合
物理的な衝撃でヘコんでしまった場合は、ヘコんでしまった金属を元に戻す事は出来ないので、パテ処理をして塗装をするしか補修方法はありません。
車と似たような感じですね。気軽に張替えや補修ができないのも、金属サイディングの大きなデメリットです。
金属サイディングカバー工法のメリット

無敵と言われている金属サイディングにも弱点があり、メンテナンスも必要な事は分ったと思います。
デメリットがわかったところでメリットも詳しく解説していきます。
金属サイディングカバー工法のメリットは次の通りです。
- 断熱、遮熱性能の向上
- 耐候性の向上
- 外壁から雨の侵入がなくなる
断熱、遮熱性能の向上

金属サイディングをカバー工法すると断熱遮熱性能が向上します。
その理由は、
既存外壁の上から、通気層と金属サイディングをカバーするのですから、壁厚が倍増し、断熱遮熱性能も向上する事は、想像できるかと思います。

窓に内窓を設け、断熱遮熱対策をする事により、さらに効果を体感出来るかと思います。
エアコンの設定温度を下げる事ができるので、エコで電気代節約にも多少なりとも効果があります。
外壁の耐候性の向上

雨風から、お家を守ってくれる外壁の耐候性が向上します。
ガルバリウム鋼板とは、金属の弱点である錆を抑制して、雨を弾き、塗装も焼き付け塗装なので、劣化しにくいという特徴があります。
つまり、メンテナンスの頻度が少なくて済む
という事です。
長年使用していると、塗装が少し薄くなってきて、チョーキングが発生してきたりします。
しかし、ガルバリウム鋼板は、ひび割れしたり、外壁が反ってきたり、雨が侵入したりする事はありません。
致命的な劣化を防ぐ事ができます。

20年まったくメンテナンスはしていません。
触ると、チョーキングは発生しているし、汚れも付着していますが、錆や致命的な傷みは全く見当たりません。

仮に劣化が進み、雨がサイディング内部に侵入したとしても、その中は通気層、前の外壁となっているので、構造上、雨が入っても問題ありません。
ただ、金属サイディングのメーカーさんの保証は10年しかありませんし、
もし劣化や美観的な劣化が気になるようであれば
塗装をしてあげても良いかもしれません。
外壁から雨の侵入がなくなる

金属サイディングをカバー工法により工事すると、
- 外壁の反り
- ひび割れ
- 継ぎ目から雨水の浸入
この心配をしなくて良くなります。

雨漏りというのは、可能性の高い疑念箇所から、原因箇所を特定する事が必要です。
外壁の劣化による雨の侵入の可能性を無くせる事は後々のメンテナンスで大きなメリットになってきます。
メンテナンスフリーは嘘!金属サイディングのお手入れ方法
メンテナンスフリーは嘘です。定期的にメンテナンスは必要です。
お手入れ方法を詳しく解説していきます。
- 定期的に点検する
- 水洗い
- 外壁塗装
定期的に点検する

定期的なチェックは必要です。簡単に目視で確認するくらいで構いません。
金属サイディングとは、不純物の付着により化学反応を起こして劣化する事はわかったと思います。
汚れの付着が激しいところや、錆が発生しているところなどを定期的にチェックして、適切な処理をしてあげると
更に劣化を遅らせる事ができます。
水洗い

金属サイディングは、物理的な衝撃に弱い事はわかったと思います。
なので、高圧洗浄は出来るだけ避けて、弱い水圧で水洗いしてあげると良いです。
水洗いしてあげる事により、汚れを落として、埃やチリの長年の蓄積による電解腐食を防げます。

雨が当たる場所であれば、それほど気にする必要はありません。気にするところは雨が全く当たらない場所です。
外壁塗装

チョーキングが発生して汚れが気になってきたら、塗装をしてあげるのも一つの手です。
金属は、塗装をしてあげる事で輝きを取り戻します。
しかし、塗装の場合単色で塗りつぶす形になるので、金属サイディングの良さのひとつでもある、意匠性を消す事になります。

金属サイディングで塗装をした方が良いという状態にあるお宅は正直あまりないです。
致命的な劣化が無い場合は個人的には、オススメはしません。
まとめ
如何でしたでしょうか。
金属サイディングのメリットとデメリット、メンテナンス方法について解説してきました。
良い商品なのは間違いありませんが、きちんとメリット、デメリットを把握した上で工事する事が何よりも大切です。

意匠性もあり、耐久性もある金属サイディングですが、欠点もあるので慎重に考えたいですね。
金属サイディングを取り扱うリフォーム業者さんというのは、そんなに多くありません。
リフォーム業者さんがお決まりでない方は、お気軽に、優良リフォーム会社紹介サイトに登録してみて下さい。
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最後までお読み頂きありがとうございました!それではまた~。