現在の住宅で一番使われている屋根材は【コロニアル屋根材】【スレート屋根材】です。
他にも、カラーベスト、化粧スレート、スレート瓦、と呼ばれたりもしますが、呼称が違うだけで、意味は同じです。
今回はそんな、コロニアル屋根材のメリットとデメリットを紹介していきます。
更に、メンテナンスにかかる金額や、コロニアル屋根材の弱点、や対処方法を学ぶ事ができます。
是非、最後までご覧頂けると嬉しいです。
僕は、屋根、外壁の専門リフォーム会社で年間30件以上ものお客様と出会い、工事をしてきた経験があります。
リフォーム業界で10年以上、営業活動、施工管理を一貫して行う
その内、3年間は、外壁、屋根リフォーム専門の訪問販売を経験
年間約30件以上の屋根工事に携わる
所持資格:二級建築士、二級建築施工管理技士、石綿管理主任者
33歳の時に、大手リフォーム会社に転職成功
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コロニアル(スレート)屋根のメリット、デメリット
高所から見渡すと、いたるところにコロニアル屋根が使われている事がわかると思います。
早速コロニアル屋根材のメリット、デメリットを見ていきましょう。
コロニアルのメリット | コロニアルのデメリット |
安い 軽い 施工性が良い | 耐久性が低い 耐候性が低い 強度が弱くひび割れが起こりやすい メンテナンスの頻度が高い |
コロニアル屋根材のメリットとデメリットはすごく分りやすいです。
安くて、軽くて、施工性が良く、
他にこのような屋根材が無い事から、金額重視の建売住宅などで良く使われています。
しかし、デメリットもかなりあります。
安いがゆえに、強度不足、メンテナンス頻度が高いなど、耐久性に問題があります。
なんで、耐久性が低い屋根材がこんなに使われているの?他にもっと良い材料はありそうだけど
それは、もともとコロニアル(スレート)屋根材というのは、
アスベストが含まれる高強度の素材であり、
【アスベストの強度があってこそ成り立つ商品】だったからです。
アスベストって2006年に製造、輸入が禁止になった人体に影響をあたえる建材の事ね。
アスベスト(石綿)とは?
石などの鉱物を繊維状にした強度の高い素材の事です。
5000年以上も昔から「火に燃えない」布として利用されてきました。 古代エジプトでは、ミイラを包む布として、ギリシャ神殿ではランプの芯として利用されていました。
アスベストとは、安価で強度も高く、昔は建築建材としていたるところに使われてきました。
【安くて、高強度、耐火性がある】建築建材としてこれほど優秀んあものはありません。
しかし、人体への悪影響が原因で、2006年、製造、輸入が全面的に禁止になりました。
アスベスト(石綿)の人体への影響
アスベストの人体への影響にも簡単に触れておきます。
アスベストを吸い込むと次のような健康被害を受ける事になります。
- 肺がん
- 中皮腫
- 石綿肺
少量でも吸い込みたくありませんが、
大量に吸ってしまうと、体内で分解出来ず、体内の石綿がさまざまな病気に繋がってきます。
アスベストを、解体したり加工したり、
宙に舞うアスベストを吸い込み体内に取り込まれる事によって健康被害を受ける事になります。
コロニアル(スレート)屋根の特徴
コロニアル屋根材とアスベストについて深い繋がりがあった事はわかったと思います。
アスベストが規制されてから、
当然ですが、2006年以降は、
コロニアル屋根にはアスベストは含まれなくなりました。
それ以降、コロニアル屋根というのはどのように、アスベストが支えていた強度を再現できているのでしょうか?
コロニアル屋根材の特徴
分りやすく、アスベストが含まれたコロニアルの、含まれない2006年以降のコロニアルを比較してみます。
アスベスト含むコロニアル屋根材 | アスベストを含まないコロニアル屋根材 |
寿命25~30年程度 メンテナンス周期約10年 高圧洗浄でアスベスト飛散 | 寿命20~25年程度 寿命10年前後の商品もあり メンテナンス周期5~15年 |
アスベストを含むか含まないかで、寿命が大きくかわります。
それほどアスベストというのは、高強度な素材だったんです。
コロニアルを、鉄筋コンクリートに例えると、
鉄筋コンクリートから、鉄筋が使用禁止になったとします。鉄筋の代わりに木を使っているような
完成した商品を劣化させたような、素材なのです。
アスベストに代わる高強度かつ安価な素材は見つかるはずもなく、強度は著しく低下していると言わざるを得ません。
コロニアル屋根材の弱点
コロニアル屋根材は、
もともと、アスベストの強度が前提で作られた素材なので、
アスベストだけを抜きとった強度に問題がある素材です。
中には、10年で寿命を迎える商品もあり、社会問題にまで発展したケースもあります。
もはや、屋根材としての品質を保つ事にも限界がきていると感じます。
しかし、安価で、軽くて、施工性が良い、他の屋根材で代用する事は出来ずに現在に至ります。
できれば屋根は、最初からガルバリウム鋼板か瓦屋根がオススメです。
建売住宅などでコロニアルが使われている御住宅は、一回目のメンテナンスで、カバー工法で葺き替えてしまった方が、ゆくゆくのメンテナンス費用は安くなるでしょう。
コロニアル(スレート)屋根にかかるメンテナンス方法と費用
ノンアスベストの屋根材にかかメンテナンス費用を見ていきましょう。
コロニアル屋根材の寿命は20~25年です。中には10年前後で寿命を迎える商品もあると学んできました。
どんなメンテナンスを丁寧にしようと、この素材自体の寿命を伸ばす事はできません。
それでは、メンテナンス方法を解説していきます。
※足場代は含みません。
塗装(50~100万円)
ひび割れも少なく、これくらいの劣化であれば、塗装処理は可能です。
一番安価なメンテナンス方法です。
軽いひび割れであれば、この時接着して補修可能です。
屋根塗装は、あくまでも劣化を抑制するために行うものです。
コロニアル自体の寿命は長くて、25年です。どんなに丁寧にメンテナンスしたとしても
塗装で言ったら3回が限界です。
25年以上安心して暮らしたいよって方は、コロニアル屋根は早い段階でカバー工法により葺き替えてしまった方が良いでしょう。
カバー工法(150~250万円)
リフォームで一番オススメなのは、カバー工法です。
高額なリフォームになりますが、長期的に見たら意外とお得だったりします。
例えば、
3回、70万円の屋根塗装をしたとします。3×70=210万円です。
最初のメンテナンスで屋根カバー工法をした場合、200万円で済めばカバー工法がお得。
このことから、
早い段階で、長く住む事がわかっているのであれば、最初のメンテナンスでカバー工法をオススメしています。
ガルバリウム鋼板の屋根は、
耐久年数も25~30年、場合によっては40年以上も長持ちさせる事ができる商品です。
雨漏りを止める効果も期待できます。
屋根からの雨漏りの場合は、このカバー工法で確実に止める事ができます。
葺き替え(250万円~)
雨漏りの進行内部への浸食がすすんでいる場合、稀にですが、
下地から全てやりかえる必要があります。
下地から全てやりかえる事を、【屋根を葺き替える】と言います。
カバー工法しても、もともとの屋根がきちんとしていないと、強度不足になるからです。
下地から全て、組み直す為、最も高額な屋根メンテナンス方法になります。
10年以上リフォームをやっていて、全て張替えしなければいけないケースはたったの2件です。
いずれも、台風による被害でした。
台風などの自然災害以外は、ほとんどカバー工法で対応できるケースがほとんどです。
まとめ
如何でしたでしょうか。
コロニアル屋根のメリット、デメリットについてまとめてみました。
コロニアル屋根材は、耐久性に問題があり、
ハッキリ言って、アスベストを抜いてしまったら、けして良い商品ではありません。
しかし、安価で、軽く、施工性も良い事から、一番使われている屋根材でもあります。
もっと、耐久性のあり、安い良い材料が普及してくれる事を祈るばかりです。
個人的には、洋瓦や和瓦と、ガルバリウム鋼板が好きなのですが、金額が高い事がネックです、、
リフォームご検討中の方は、面倒でも、紹介サイトを経由してみて下さい。
同じ工事でも、価格競争が働くサイトであれば、見積金額は必ず安くなります。
最後までお読み頂きありがとうございました!それではまた~。