戸建住宅をお持ちの方でしたら、飛び込み営業でくる外壁塗装のしつこい営業に頭を悩ませている方は多いのではないでしょうか?
10年以上リフォーム工事に携わってきた二級建築士の僕が解説していきます。参考にして頂ければ嬉しいです^^

外壁塗装の営業がしつこい。そんなお金なんてないし、本当に必要なのか?

まだ新築で10年くらいしか経たないのに、やる必要なんてないでしょ?

外壁塗装をやるにしても、どこの業者さんにお願いしたらいいんだろう?
こんなお悩みを全て解決します。
結論からいうと、
外壁塗装が必要かどうかは、【住む人の考え方によって変わります】
【必要な人】と【必要じゃない人】がいます。
では、どんな人が外壁塗装が必要なのか?
それを詳しく解説していきます。

外壁塗装は高額なリフォームです。失敗しない為に必要性を必ず理解して工事して下さいね。
リフォーム業界で10年以上、営業、施工管理の仕事を経験
営業成績は常に上位、顧客満足度、クレームの少なさは常に社内1位
所持資格:二級建築士、二級建築施工管理技士、石綿管理主任者
転職経歴
外壁塗装の飛び込み営業会社(ブラック企業) 2社経験(年収200万円~500万円)
リフォーム営業会社(ブラック企業) 2社経験 (年収は250万円~300万円)
大手リフォーム会社(ホワイト企業)に転職成功 (年収500万円~600万円)
外壁塗装が必要な人・必要じゃない人
まず、皆さん気になっているであろう外壁塗装が【必要な人】と【必要じゃない人】の解説をそれぞれ詳しくしていきます。
外壁塗装工事は高額ですから、よく考えて慎重に判断しましょう。
必要な人
外壁塗装が必要な人というのは、
- お家を少しでも長持ちさせたい人
- 引っ越しや売却の予定がない人
- 外壁塗装をしてから確実に20年以上は住み続ける
- 物理的な雨漏りなど早急な対応が必要な場合
このどれか一つでも当てはまる人は、
多少無理をしてでも【外壁塗装をした方が良い人】です
実は、外壁塗装が必要な人というのはこの4つしかありません。
要するに、大きいお金をかけてメンテナンスをするわけですから、
長期的に、自分が住まい安心を与えてくれなければやる意味がないという事です。
屋根・外壁塗装の相場は、
3階建て戸建て住宅の場合、大きさにもよりますが、平均150万円~200万円前後です。
金額が金額だけに資金計画や居住計画と照らし合わせて、
必要が無ければ見送るのも賢い選択と言えます。
必要じゃない人
外壁塗装が必要じゃない人というのは、
- 引っ越しや売却の予定がある
- 住む用途よりも資産として所持している
- 外壁塗装をしてから20年以上住まない
- 雨漏りやひび割れなど物理的な被害がない
これに一つでも当てはまる人は、【外壁塗装をしなくても良い人です】
必要がないというよりか、しても無駄になる人という感じです。
外壁塗装リフォームは高額なため、
きちんと長期的にそのメリットを受けれる人でないと無駄なんです。
今現在、
物理的な雨漏れやひび割れなどの被害が無い場合であったり、
外壁の飛び込み営業マンに

手遅れになる前に、早くやった方が綺麗に仕上がりますよ
なんて言われたとしても、
営業トークに騙されずにきちんと自分で、【本当に必要か?】を判断するようにしましょう
戸建て住宅というのは、新築時から20年以上経った建築物は、
不動産で売却する時に価値が0円とみなされる事がほとんどです。
それは、外壁塗装などのメンテナンスをいかにしていても同じく0円です。
要するに、資産価値を上げるために外壁塗装をする事は無駄という事です。
お家の寿命を長持ちさせるため、ずっと住み続ける予定が無い。
いずれ売却予定であれば、外壁塗装はする必要はありません。
外壁塗装のメリット・デメリット
外壁塗装が必要な人が分かったところで、次はもう少し深掘りして、
外壁塗装をする【メリット】【デメリット】を解説していきます。
外壁塗装のメリット | 外壁塗装のデメリット |
外壁材の長持ち効果 美観の向上 防水性の向上 | 費用が高い 色選び失敗のリスク |
外壁塗装をするメリットは、主に美観性の維持と防水性です。

外壁塗装をする事によって、お家の経年による劣化を遅らせる事ができます。
つまり、長く住めるようになるという事です。

きちんとメンテナンスしている方は、40年以上は綺麗を保ちながら快適に生活しています。
一方まったく維持メンテナンスしない状態だと、
新築から、20年過ぎたあたりから、劣化が著しく進行し、30年までが住める限界だと感じます。
もちろん、新築時に良い材料を使っている場合は別ですが、
多くの木造住宅の場合は、まったく外壁のメンテナンスをしない状態であれば30年が限界と感じます。
住宅ローンはだいたいの方は、35年ローンで組まれていると思いますので、
一切メンテナンスをしないで、完済まで住み続ける事はできません。
待ったなし!外壁塗装をするタイミング
外壁塗装をしなければいけない唯一のタイミングは
目に見えて分かる劣化が見えた時です。
例えば、
- サイディングボードを繋ぐ目地が取れている
- サイディングボードが反りはじめた
- 5mmを超えるクラック(ひび割れ)がある
- 重度のチョーキング
- 雨漏り
このような状態の時は、すぐに外壁塗装や処理をした方が良いといえます。
雨漏りに関しては、
外壁から雨漏りが発生するケースは稀ではありますが、
怪しい箇所がある場合は、メンテナンスをしておくと良いでしょう。

サイディングボードの目地とは、このように外壁ボードを繋ぐゴム素材の充填剤です。
これが取れていたり、著しいひび割れをしている場合は、そこから雨が入り込んでしまう為、早めに処理した方が良いです。

こちらのお宅は、築20年超えた時点で外壁塗装を行いました。
サイディングボードに、厚みのある耐久性のあるボードを使用していると、20年超えても、ボードの反りはほぼないです。
これが、安いサイディングボードだと、ちょうど真ん中や継ぎ目あたりから、少しずつ反ってきます。
日当たりが良い面はより劣化しやすい傾向にあります。
ボードの反りは簡単に直せません。
最悪張り替えになるケースもあるので、
手遅れになる前に、気になる方は対処しておく必要があります。
続いて、サイディングボードじゃない外壁の場合を見ていきましょう。

このように、
5mmを超えるクラックがある場合は早急に対処が必要です。
雨水の浸入や、地盤の傾きなど深刻な問題になるケースがあるので、すぐに専門家に相談しましょう。
一方、
あまり気にする必要の無いひび割れも紹介します。

こういうひび割れ、気にされる方めちゃくちゃ多いですが、
全く気にする必要はないので、安心して下さい。
ヘアクラック(髪の毛程度のひび割れ)といって、
1mmにも満たないクラックは、素材の伸縮や空気の湿度によりどうしても発生してしまう軽微なひび割れの事を言います。
構造上まったく問題ないので、
気にする必要はありません。
これが、広がってきて初めて注意して観察する必要があります。

このように、壁をこすって粉状の色が付く現象をチョーキングといいます。
これは、壁の汚れじゃなく、外壁の塗料が劣化し粉末となって表面にでてきている。
つまり、防水性が無くなっている状態です。
軽度の場合そんなに気にするほどでもありませんが、
写真のようにガッツリ指に付く場合は、
すぐに塗装した方が良い状態です。

チョーキングの注意点は、サイディングボードの場合、チョーキングが発生しにくい素材もあるので、
外壁塗装をするかどうかは、年数と総合的に症状を見て判断する必要があります。
外壁塗装高すぎるお金の問題
外壁塗装の必要性や必要な人とそうでない人を学んだところで
ここからは、高すぎる外壁塗装のお金の問題を解決していきましょう。

すぐに、200万円近い金額が必要になるとなったら、ポンと出せる人なんていないと思います。
住宅ローンもあるので、なおさらですよね。
一番の理想は、
【新築時から、メンテナンスに必要な金額を逆算して貯蓄しておく】事ですが、
なかなか、そうも行かないのが現実です。
マンションの場合、毎月、修繕積立費として、毎月1万円くらい強制的に徴収されるケースがほとんどです。
それを戸建てでもやっておく事をオススメします。
毎月1万円の積立は、年間で12万円。
10年で120万円にもなり、15年では、180万円にもなります。
毎月1万円程度の積立がちょうど10年後以降の外壁塗装の費用となる事を頭の片隅に置いておくと良いです。
また、外壁塗装をする緊急性があるけど、手元にお金がない場合、
解決方法はありますので、安心して下さい。
- リフォームローンを利用する
- 更に月1万円の積立を始める
- 両方無理な場合は、修繕せず物件の売却を検討
基本的には、ご家庭の状況に合わせて、今後かかるであろう費用や準備をしておくというもの
外壁塗装などはせずに、売却を考えるのも賢い選択と言えます。
ご存じの方も多いかと思いますが、土地に建っている建築物は、20年後には0円になります。
土地の価値しか無くなってしまうという事です。
外壁塗装やメンテナンスをしても0円です。なので割り切って、修繕せずにダメになるまで住み続けて
良いタイミングで売却してしまうのも、賢い選択です。
お金がない場合、リフォームローンを積極的に利用しよう
手元にお金がない場合は、リフォームローンを活用しましょう。
多くのリフォーム会社は、
リフォームローンを用意しており、
しかも金利に関しては、リフォーム会社が負担してくれるケースが多いです。
手元にお金がない場合は相談してみると良いでしょう。
金利が無いのであれば、利用しない手はありません。
外壁塗装の補助金・助成金について
外壁塗装に、補助金・助成金を出してくれる自治体があります。
しかし、助成金に関しては注意点があります。
- 自治体指定の業者に限定されてしまう事
- 自治体指定の業者は、規模の小さい地元の工務店などがほとんど
- 助成金額が少額
- 申請手続きに時間がかかる
自治体から助成金をもらう場合のほとんどが、面倒な手続きを経由する必要があります。
しかも、地元の業者しか使えないケースがほとんどなので、
業者選びで失敗する人が結構います。
しかも大体の場合の【金額は10万円~20万円、最高でも30万円】
見積金額から10%程度の補助を出しますよ。みたいなケースが多いです。
つまり、見積金額自体が高ければ、補助金の意味がないのです。
地元の中小工務店や塗装業者さんに良いところがあれば、良いのですが、その可能性は残念ながら低いです。
きちんとした品質を提供してくれる業者さんを自分で選んだ方が絶対に良いリフォームになるし、
元々の見積金額が高ければ、助成金の意味なんてありません。
業者さんの選び方について、コチラの記事で詳しく解説していますので、
広い選択肢から良い業者さんを自分で選ぶようにしましょう。

業者選びに失敗しない為のコツ
先ほどの補助金の時のお話と少しかぶってしまいますが、
リフォーム業者さんというのは、多くの選択肢から自分の大切なポイントを抑えてくれる業者さんや、
規模の大きいリフォーム業者さんに頼むようにすると失敗確率は低くなります。
この2つのサイトは歴史もある間違い無い優良サイトです。
基本的に迷ったらコチラのサイトに登録して探せば問題ありません。
業者様とのやりとりをサイト管理者がしてくれる為、初心者の方でも優しく安心です。
ホームプロに関しては、蓄積した口コミが7,800万件を超えています。実績アリの最大手です。
両サイトとも、
厳しい基準をクリアした業者様しか登録出来ない仕組みになっているため、
1から1人で探すより、高い確率で良い業者様に出会えるでしょう。
ホームプロ:個人情報を入力せず利用可能。匿名性抜群
リショップナビ:より素早く見積書を入手したい方向け
どちらも、いきなり勧誘の電話が大量にきたりはしないので、安心して利用して下さい。
ホームプロの使い方はコチラの記事で詳しく解説
外壁塗装専門店はコチラ。より外装工事に詳しい業者さんに出会えます。
まとめ




如何でしたでしょうか。
外壁塗装は高額です。
やった方が良い人、そうでない人も存在します。
もし、工事するのであれば、
きちんと資金計画を立てて
きちんとした技術を持ったプロに任せるようにしましょう。
参考になれば嬉しいです^^
最後までお読み頂きありがとうございました!それではまた~。